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修学旅行

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  12日は1日雨の薬師寺になりました。

西塔は1日3回(11時・13時・15時)初層内陣特別拝観を行っていますが、雨のためビニールの傘袋に傘を入れていただき内陣をご参拝いただきました。

西塔の東側から塔内に入り、時計回りに参拝して北側から出ていただきます。

西塔の内部は、昭和56年に西岡常一棟梁により国宝東塔をモデルに再建されています。

1300年を経た東塔、再建された西塔参拝いただき、タイムスリップしたように感じられます。

1300年前の昔の偲び、天井絵や心柱を参拝下さい。

西塔の心柱の直径は約90センチ、東塔と同じサイズです。

柱を見るとヤリガンナで仕上げているのがよく分かります。

今日も修学旅行生が何校か訪れ、東塔、西塔を参拝してゆきましたが、学生さんは塔の中をただ通り過ぎて行き、感激も感動も無いように思われます。もっとよく観て感じて欲しいと願うのですが、学校の参拝時間の関係で法話・説明を聞けないで拝観するのでは仕方がありません。たとえ10分でも説明が出来ればと見方も変わると思います。

東塔はこの晩秋から本格的な解体修理に入り、平成30年まで拝観することができなくなります。塔の心柱、天井絵「宝相華(ほうそうげ)」が1300年の時を経て現存していることを感じていただきたいと思っています。そのことを参拝する方に説明し伝えたいと考えています。

薬師寺の伽藍配置は中央に金堂、東西に両塔を配置する「薬師寺式伽藍配置」です。

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西岡常一棟梁は、『蘇る薬師寺西塔』(草思社)P93に

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「東塔の上に登って水煙を見ますとね、天人が逆さまに地上に降りてくるかたちにデザインされている。これは、この伽藍をつくられた持統天皇が天上の浄土をこの地上に移そう、天人が天の浄土を離れてこの地上の浄土に移ってくる、という考えでつくられたであろう。そういう根本的な考えが図案としてちゃんと残っていると考えられる、とね。そういう心配りの一つが因相、果相という両塔をつくるという、とても思い切った伽藍配置にもあらわれている。もともと大陸にもこういう伽藍配置の例はあったんでしょうけれども、ともかくそういう情熱があふれている。

薬師寺の場合には、天武天皇が発願された根本の皇后の病気をお治しするという信仰の面からの発願であるし、それを引き継がれた持統天皇もやっぱり信仰が中心やった。いわば文化的な施設をつくるというんじゃなしに、真心から天の浄土を薬師寺に再現しようとされたと、そういうふうに考えられるわけです。」とあります。

天武天皇、持統天皇が薬師寺を建立し、国の繁栄と人々の幸せを願い、この地上に仏の浄土を造られたのです。

団体参拝者や一般の参拝者には、金堂などで随時15分~25分の説明をしています。

東院堂では、5分の映像で塔の内部映像やお写経勧進白鳳伽藍再建を紹介しています。

合掌

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